物心ついた頃から篠笛を手にし、祭囃子の演奏を楽しんできました。そして12、13歳頃からは、祭りで使う獅子頭を自ら制作するようになり、伝統の中で育ってきたと言っても過言ではありません。30年以上にわたり、近所の小学校で課外授業として祭囃子を教え続けてきたのも、祭囃子の楽しさや魅力をより多くの人に伝えたいという思いからです。笛や太鼓、踊り、獅子舞が奏でる音と動きには、人々を笑顔にし、心を弾ませる力があります。「人が楽しんでくれれば、それでいい」という信念で続けてきた活動を、今度はこの教室を通して広げていきたいと思っています。伝統文化を次の世代に繋ぎながら、皆さんと一緒に祭囃子の魅力を分かち合えることを心から楽しみにしています。